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完熟の森

第10章 求める理音

「来週の祭りみんなで行かねえか?」


梶原が提案してきた。


「うん。行きたい!」


理音は目を輝かせていた。


「行きますか。みんなで」


僕もその話に乗った。


「おう」


富岡も承諾した。


理音とノンカは嬉しそうに浴衣の話なんかし始めた。


その後ウダウダとみんなと暫く喋ってから店を出て、別れた。


理音を自転車の後ろに乗せた時、富岡の視線が痛かった。


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