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完熟の森

第21章 恋人 2

僕を見つめる雫は期待している。


満たして欲しいと目で訴えていた。


一瞬あの男の顔がよぎった。


僕が雫の恋人だ。


雫を満たせるのは僕だけだ。


雫が好きで好き堪らない。


「雫…雫だけを想っている」


雫が嬉しそうに微笑んだ。


僕は溢れそうな想いを唇に込める。


雫の口内は熱くて僕はの舌がとろけるギリギリまで口付けを交わした。


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