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完熟の森

第26章 雫と家族と僕

母さんは一度僕を見た。


無表情だ。


「美梨、お兄ちゃんとお話あるから、二階行ってなさい」


美梨は大人しく従った。


僕はソファーに座った。


でも黙ってた。


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