
あたしは誰のもの?
第16章 溢れ出す想い
「誰の家にも行かない・・あたしが返事するまでは誰の家もね」
「「「・・・・・・」」」
「ちゃんと考えさせて・・」
「・・・・わかった・・・まぁ仕方ねぇか!」
琉星の仕方ない、という言葉に少し引っかかるが、
納得してくれたならいいかな
「そうだな。じゃあ俺らは帰るか」
哉夜がそういうと3人は立ち上がった
「冷華・・・すっげー考えてくれよ?そして・・ちゃんと決めてくれな」
琉星の言葉のあたしは頷いた
「じゃあな」
そういって3人は帰って行った
「あ、そうだ」
千草が立ち止まる
「ねぇ冷華、誰の家にも泊まらないんでしょ?じゃあ僕、冷華の家に泊まりに行くね」
え・・・・・・?
口角を吊り上げて怪しく笑う千草になぜかゾクッとした
「・・バカなこと言ってないで行くぞ」
「あっ・・・!ちょ」
バタンと扉の閉まる音がした
