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あたしは誰のもの?

第18章 "あたしは誰のもの?"





「あ、やば!出発しちゃうからうちは行くね」

足早に千紗はバスの方に行く


「千紗さんッッ!!」

ピタッと千紗は止まる


「冷華・・・・」

冷華は千紗の方に走る

そして千紗に抱きつく瞬間、千紗もくるりとまわり抱きつく


前と同じく大声で2人は泣いた



「ひっく・・・・すぐ・・・すぐに・・・会いに来てくださいね」

「・・・うぐっ・・もちろん」


名残惜しそうに離れると千紗はグスッと泣きながらバスに入っていく


窓ガラスに顔を押し付ける

「れいがぁぁぁぁぁ」

「ぢささぁぁぁぁぁん」


バスのドアが閉まるとすぐに出発した


バスが見えなくなる最後まで冷華は離れなかった




「・・ほら冷華、帰るぞ」

「うぅっ・・・ぐす」

「なぁ・・・千草」

「なに?」

「千紗、すげー顔してたな」


哉夜が冷華の背中を擦りながら慰めているなか、

琉星と千草は窓ガラスに見えていた千紗の顔を思い出して笑っていた



 

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