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秘蜜

第8章 恋人疑惑

私は息を落ち着けて
言いました。



「・・・付き合ってません。デタラメです」



「でも田中君が言ってたよ!鷹松が榎本さんに・・・」


この子は吹奏楽部の友達です。

田中君は
彼女に噂を流したみたいですね。



「それは・・・」



また何を言えばいいかわからず
口ごもると、



「あっ、そういえば今、お前ら席隣じゃん。あれも俺、“交換しろ”って鷹松に言われて・・・」


佐倉君が
思いだしたように言いました。

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