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my song...

第2章 小夜曲-Serenade・Anothar-






傍にいるのに触れない
どうして?
その涙 拭ってあげたいのに

ここにいるのに伝わらない
どうして?
「笑って...」その一言だけなのに





先に好きになったのは私だった
追いかける事さえも出来ずに
見慣れてしまった後ろ姿が
大きくなっていくの 切なかった


やっと届いた君の手は
思っていたよりも少し小さくて
何だか一層 愛おしく思えた
「大好きだよ」笑顔が苦しい


傍にいるのに触れない
どうして?
その涙 拭ってあげたいのに

ここにいるのに伝わらない
どうして?
「笑って...」その一言だけなのに





本当に私の事想っていますか?
問いかける事さえも出来ずに
見慣れてしまった横顔が
大人になっていくの 切なかった


いつも繋ぐこの手と手は
気付けば当たり前の出来事
何だか一瞬 泣きたくなったの
「大好きだよ」そう言ってよ


傍にいるのに触れない
どうして?
その涙 拭ってあげたいのに

ここにいるのに伝わらない
どうして?
「笑って...」その一言だけなのに




―ちゃんと解ってるよ
君はいつも本当に
照れて恥ずかしがってる事くらい

―ちゃんと知ってるよ
君はいつも本気で
私を想ってくれてる事くらい





ずっと見てた解ってた筈なのに
この涙 止まらないんだよ
どうして?

走り出す足 泣き叫ぶ君の声
これが 私の最期の記憶
サヨナラ…





私はちゃんと幸せだったよ
こんなにも 君に愛してもらえて
だからもう一度笑って下さい
じゃないと 許さないんだから



―大好き





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