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わたし色の花

第54章 雨


あの雨の降る日
「濡れるよ」と傘をくれた
貴方を想って
私は頬を濡らしているの


ねぇ もしも運命が
私と貴方を分かつのだとしたら
運命なんてこの手で
封じてみせるから


人生という名の道に迷った時
一緒に迷ってくれた貴方を

私は一生忘れない

忘れないから


だから
どうか私の側に居て



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