ふたご
第1章 きっかけはテスト
私、鈴城聖菜は双子だ。
双子の弟は史都。
性別が違う双子のわりには
仲が良くて家では部屋も同室だ。
(ただ部屋数が少なくてってのもあるけど)
中3の夏、もうすぐ休み明けテストがある。
そろそろ志望高校を考えなきゃいけないから
今回のテストがいかに重要か。
そうは思っていても中々勉強には身が入らない。
「史都、テスト大丈夫そう?」
「んー、どうだか。聖菜は?」
「やっぱ数学がねぇ」
そんな風にテストの話をしていると
史都からこんな提案があった。
「テストの合計点、勝負しようぜ!!負けた方が勝った方の言うことを1つ聞く!どうだ?」
お、なんか面白そう。
「いーよ、その話、乗った!!」
それから夏休みが明けるまで
それなりに勉強した。
テストでは成績を残したいけど
正直、私の行きたい高校は
今の学力で行けそうだし
史都との勝負も、それほど考えてはいなかった。
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