
信 崎 学 園 .
第3章 学校案内。
休み時間。
教室から出ようとした時だった。
女子から囲まれてた彼は
何故か女子達を押し退けて私を呼び止めた。
「なあ、結。今日の昼休みに校内を‥案内してくれねえか?」
「えー!!桜木さんと、どういう関係!?」
‥え。いきなり呼び捨てかよ。
てか、どういう関係でもないし!
回りの女子騒いでんじゃん。
‥その前に、何であたしが?
「え?何であたしが?」
「担任が分かんねえ事あったらお前に聞けっつったから。」
――アノハゲフザケンナ。
「は‥はい‥。」
あたしが曖昧な返事をすると、
彼の後ろにいた女子達が。
「結、無理しなくていいよ~!代わりに私達が案内するから♪ ね!?」
いやいや。無理とか言ってないし。あんたらが案内したいだけだろ。
