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好きって言わない距離

第3章 二人だけの一夜

「うーん…」


朝、目が覚めるとベッドの横にメガネを外した榊原君の寝顔がある。


え―何?


状況が読めない。


えっと、確かマンションまで送ってもらって…


ん?私ちゃんとパジャマ着てるし。


………段々記憶が戻ってきた。


うちは週末は単身赴任のパパのところにママが行くので私一人。


そっか。私一人だからここまで連れてきてくれて、
榊原君一晩中看病してくれたんだ。


でもパジャマ~自分で着た記憶がない…


ひぃ~まさか榊原君が!?


恥ずかしすぎる。


ふと、榊原君の顔を見ると長い睫毛。


整った顔立ちにうっとりしてしまう。


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