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好きって言わない距離

第4章 バカでラッキー

図書室のラブラブデートは鬼家庭教師のシゴキに変わった。


「今までの内容全く理解してないな」


「授業中寝てるのか?」


「…起きてます」


「ここまで理解できてないと次進んでも全く分かんないぜ」


「…ごめんなさい」


「何で、俺に謝んの?変なヤツ」


榊原君は笑った。


「よし、次の期末まで、勉強みてやるよ」


「榊原君…見捨てないでいてくれて、ありがとう」


「バ―カ。見捨てるわけないだろ」


そんなこんなで私は榊原君と週ニ回、図書室デートじゃなくて勉強会をする事になった。


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