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異種間恋愛

第2章 出会い

「僕はいつか君をこの手で殺してしまうだろうな……」
 ストラスの顔をじっと見つめていると愛らしい唇が動き小さな呟きが響いた。
「ストラっ!?何するのっ」
 私から一旦離れたストラスがまた私を抱きしめるように身体を寄せた。
 さっきの抱擁とは違い、まるで私に甘えるように凭れかかってきたかと思うとストラスがそっとズボンからいつも持ち歩いている護身用のナイフを取り出した。
「リア、さよならだ」
 ストラスが太陽の光に輝く刃を突き立てた……ストラスの長く細い首筋に。
「いやっ!!やめてっ!!」
 私はストラスを止めようとするけれど、ストラスの重さで身体が思うように動かない。
 急に抱きしめられた意味が分かると絶望した。
 もうすでにストラスの首筋には真っ赤な液体が一筋流れだしている、刃を几帳面に研ぐストラスの姿が浮かんだ。
「幸せになっ……て……」
「ストラスっ!!いやーーーーーーーっ!!」

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