執事とお嬢様。
第1章 お嬢様と執事。
「うん、今日のお料理もおいしい♪」
いつものようにゆっくりと朝ご飯を
食べていた時のことだった。
「姫羅お嬢様、本日より
新しい執事が姫羅お嬢様の身の回りの
お世話をさせていただくこととなりました。」
1人のメイドがそう伝えた。
「…んえ?」
姫羅はくりくりと大きな目を
ぱちぱちと瞬きさせた。
「初めまして、今日から姫羅お嬢様の
身の回りのお世話をさせて
いただくことになりました澤村葵です。
執事の仕事はお嬢様が初めてなので
色々とご迷惑をおかけするかもしれませんが
よろしくお願い致します。」
深々と会釈をする葵。
「うん、よろしくね!」
この時から姫羅の人生は狂い始めた。