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家政婦のミタです。………嘘です。

第26章 九二八



告るならバレンタインに告りたい夢を持っている定春β。


でも、やっぱ告られたい


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『好きです』

隣の席の君が、いきなりそんな手紙を渡すから、私はパニック状態。


隣を見ると、君は普通に授業を受けている。



まさか…そんなわけ…


無いと思ってた。
だから、驚きなんて言葉じゃ表せない位に、驚いた。


返事を書いた方が良いのか…



色々迷っていたら、チャイムがなって授業が終わった。



(でも、悩んでても仕方ないよね…)

私は決心した。


「ねぇ…」と、君の肩を軽く叩く。

「ん?」
君は、自然に返事をした


「ちょっと…いい?」



私は彼を隣の教室へと招いた。

「これ…マジ?」
手紙を見せながら言う。

すると、彼は少し笑いながら
「当たり前だろ。冗談でそんな事書かない」


と、答えた。


その後、沈黙が続き…それを彼が破った。
「返事…聞かせてくれる?」

「あ、うん…えっと…その…」


チャンスは今しかない。
そう思った。
だから、勿論………

「私も、好きです」

そう返した。

彼は笑顔で
「マジ!?」と言った。

「マジ」



それから彼は私を優しく、強く抱きしめ

「宜しくお願いします」


そう囁いた。



宜しくね。


心の中で、私も言った…


end

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