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甘く溶かして。

第3章 ホワイトクリスマスーココロの崩壊ー

今日はクリスマス。

朝、寒気を感じて目を覚ました。

ふと、窓の外を見ると―――

「わぁ…雪…」

変更。
今日はホワイトクリスマス。

昨日のことはもう水に流したというか。
なかったことにした。

「あふ…ぁ」

欠伸をしながらもぞもぞと布団から出て
まだ眠そうな目をごしごし擦った。

「よしっ」

今日は超大事なことがある。
ホワイトクリスマスで
シチュエーションは完璧。

心の準備をしつつ階段を降り

「お母さーん!今日…」

ガチャッとリビングの扉を開けた。

すると、
いつも用意されているはずの朝食が
ない。

不思議に思いテーブルに近づくと、
1枚の紙があった。

「置手紙…?」


『若菜へ
百合香ちゃんとのデートは楽しかった?
私たちはそのすきに
北海道へ行ってくるわね。
夕飯は、レンジの中よ。
お留守番、よろしく!
母、父より』

えっ―――――――


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