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恋モヨウ

第1章 好きな人


「へー、お前。水城先輩が好きなんだ」

背後から、低く嫌な声がする。
この声は…。

「徹様ぁ♪」

目をハートにさせて、名前を呼ぶ悠菜。
低く声の主は、まぎれもなく桑原徹だった。

なんでこいつ、こっちに来たわけ?
さっきまで、女子とイチャイチャしてたのに。

「・・・・・・。」

黙る知佳。
さっきも言ったように、徹にしゃべりかけると、あとで痛い目に合う。

今も見られている。

「無視かよ。おもしろくねぇな」

そう言うと、席に戻っていった桑原徹。

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