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Soul Of Blood

第1章 村と一本の電話

第十四話 作戦

薄暗い隠れ家の中… 金属製のテーブルに地図が広げられる

「これがメリッセの全体図だ」

地図からにすれば病院やアパート、ショッピングモールなどの施設がある

「立派なんだな…」

「あぁ、観光地でも有名だからな」

地図から見れば村というよりも街の方が正しいかもしれない

「今の現在地がここそして研究所はここだ」

レインは地図に指を指す

現在地は左下端…対する研究所は右上端にある

「…遠いな」

そう、遠い…簡単にはいかないのだ

「なぁ、この赤い線は何だ?」

ここでカイトはある事に気付く

道中に赤い線が引かれている

「これは【溝】だ」

「「溝…?」」

「この村に幾つか溝があるんだ、そのため溝の所にはいけない…」

「まじかよ…」

溝…まさか崖まであるとは…

「そこで俺はルートを考えた…」

レインは赤ペンを取り出し、地図に書き始めた

「まずはこの病院を抜ける。そしてマンションを抜けて公園を抜ける。そして地下を伝って研究所に突撃…いま考えられる最短ルートはこれだけだ」

「それでも遠いな…」

最短ルートと言われてもその道のりはさほど変わらない…

「でも、今はこれしかない…協力してくれ」

そして二人は頷く

「「あぁ、勿論!」」

「よし、そうと決まれば出発だ!」

「「おぅっ!!」」

一つ掛け声を残して三人は支度をして出発した…



一方、暗闇の中… 一つの影が蠢く

『ふふふ…動き出したか…虫螻(むしけら)が…』

更に続くかのようにもう一つの影が蠢く

『ボス…ご安心を…我々が奴らを抹殺します…』

『ほぅ、期待しているぞ…』

そう言い残して影が闇に溶け込んだ…

『…フッ』

もう一つの影も一笑いついて闇に溶け込んだ………



to be continue…


次章 【闇に染まる施設】に続く………

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