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最初で最後の恋…

第1章 1



私が中学校に入学したときだった。




「綺麗な桜…」



私は桜に見とれていた。


ソメイヨシノとしだれ桜が風に揺られながら咲いている。


「頭に花びら付いてる。」



突然声がしたと思うと、手が頭に触れた。


「あっ…」



「桜見てんのか。好きなんだな?」



「えっ、うん‥」



私は、少し照れたように答えた。



「同じクラスだったらいいな」



そう言って、去っていった。




それが明希との初めての出会いだった…

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