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*記憶のカケラ*

第7章 *別れと...*

ほんとはわかってた。
みんなに心配かけないように明るく振る舞ってたこと。
いつも笑顔でいようって頑張ってたこと。
幸さんに負けないように頑張ろうとしてたこと。




朝天気とか風の話をしなくなってたことも
放課後早く帰らないようにして、海にいってた時間を考えないようにしてたことも
昔の思い出を思い出さないようにしてたのも
全部気づいてた。

なにも変わらないなんてそんなことはない...


亜梨紗が頑張って我慢してきたこともわかってたんだ。
でもなんていったらいいかわからなくて…
それが情けなくて…

だからせめて側で支えたくて…


自分はなんて力が無いんだろう...

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