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秘密の花園

第5章 七瀬と未来ー友達ー


「…………」

「うんっ♪」

「じゃあまた後でな、本多」

「!」

「はいっ♪」

ニコッ

「……」


ーお昼ー

「あ、あの…佐々木さん」

「ん?」

「わ、私と一緒にお昼ご飯を食べていただけないでしょうか…??」

「いいぜ」

ガラガラ…


ガラガラ…

「七瀬ーお昼食べよー」

「ん、あぁ、今日は学食か?」

「ううん、違うよー」

「そうか」

「じゃあ行こー」

「あぁ」

「…あ…」

「ふふーん♪」

鼻歌を歌いながら教室を出る心


「……」

自分の席に座りお弁当を取り出す本多

「何やってんだ?」

「え?」

「さっさと行くぞ」

「!」

「で、でもお友達さんが…」

「心は嫌がったりするような奴じゃないから大丈夫だ」

「……いいんですか?」

「さっきいい、って言ったろ」


ガラガラ…

「七瀬ー、早く行こーよ!」

「ちょっと待ってくれ」

「仕方無いなー、先に行ってるからねーっ」

ピシャン…

「アタシ達も行こうぜ」

「は、はい!」


ー屋上ー

「待たせたな、心」

「全然いいよー?」

「………」

「あれ…キミ、昨日の」

「…何のよう?」

急に心の目付きが変わる

「!」

「あ、あの…」

「心、こいつも一緒に良いか?」

「……え…?」

「ま、待ってよ…どういうこと…?」

「さっき友達になったんだよ、で一緒にお昼食べたいらしいから」

「…だ、だめ…」

「……なわけないじゃん!」

「な、言っただろ?」

「…ありがとうございます!」

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