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三年に進級して志望校をどこにするか悩んでいた。

「シンも龍も、どこ志望校にした？」
シンの部屋で雑誌を見ながら聞いてみた。

「俺まだ決まってない～」
シンは成績が上の方だから大概の学校は行けるだろう…。

「俺は推薦狙う」
こう見えて龍も頭が良かった。
龍の狙う学校は、ここから電車で1時間の男子校だった。

「アイは？」

「う～ん……」
シンや龍ほど頭は良くなかった。
近くの楽に入れるレベルの学校にしようかと思っていた。