チャラいギャルはどこまでも??
第3章 久々の集会
無視していても何度もしつこく鳴らすからあたしはドアの前に立った。
「…うるさいんですけど」
『おい、いるならドア開けろよな』
「……寝てたんです」
扉の小さい窓から外を覗くと
先輩がイライラした様子で立ってたから怖くなって
あたしはチェーンを掛けて
ドアを開けた。
「お、莉架…ってなんだよこれ」
「触られないようにしてるだけです」
「そんな朝からさかってねぇよ…
てか、お前 目どした…」
「触らないでください」
立蔵先輩は目に手を伸ばしたが、
あたしは後ろに下がって避けた。
先輩は舌打ちをして手を引っ込める。
「なぁ…お前、先輩ってなんだよ?」
「先輩は、先輩でしょ…」
「昨日愁って呼んでたじゃねぇか」
「…知りません」
先輩がため息を吐く度に
涙が溢れそうであたしはドアを
締めようとした。
けど、
ガンッ!
先輩の足がドアを締めるのを邪魔して同時に手も掴まれた。
「なんで、敬語なんだよ」
「っ…」
手首をキツく握られて
痛くて涙が出そうになる。
そのまま先輩はあたしの手を
チェーンに誘導させて
先輩が部屋に入ってきた。