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愛のかけら

第4章 遥ルート・学園祭

でも・・万一壁だとしたら

なんなの?

疑心暗鬼に頭がクラクラしてくる

ダメ元で・・意を決してゆっくり壁の前に立つ

妙な緊張感がからだに走る

そっとゆっくり右手を壁へ近づけた

冷たい感触を手のひら全てに感じ取る

ドキドキする心臓

何か期待しているんだと自分でもわかる

少しして、壁が両側へ左右にゆっくり音も立てずに開く

何か起こるかもと思ってはいた優愛もやはり驚く

一歩後ろへ後ずさる

真っ暗な室内を目前に入ることが躊躇われる

この中に遥がいると断言できない

それでもすぐに考えを改めたのは、中から暖かい暖気が流れてきたから

冷え切った体に心地よく触れ、その温風に少しでも温まりたいと思ったのと、この暗闇の中に遥がいる確率がぐんと高まった

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