続・捨て犬
第9章 や、やわれけ~、つか、あったけぇ~
んっ・・・
んん・・
目が覚めると
俺は
無意識にエミを探す
布団の中で
目を閉じたまま
いつものように
身体を右に傾け
俺は手を伸ばした
狭いベット
右を向かなくたって
エミを感じる
はず
そのはずの
エミが
いない?
あ~・・・
べんとー・・か。
今日は
動物園に行く日
昨日の夜
楽しみで
眠れないと言って
遅くまで起きていたエミが
早起きして
弁当を作ってるみたいだ
台所で
何かをしてる
音が聞こえる
何作ってるか
知ってるけど
知らないふりしなきゃな
エミの
笑顔を見るために