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続・捨て犬

第9章 や、やわれけ~、つか、あったけぇ~

「・・・かわい・・」


エミは
ちっちゃい声で
何度も何度も
そう呟きながら
白いうさぎを
撫で続けた


「気持ちいいか?」

エミは
俺を見もしないで
首を縦にふった


もう
うさぎに夢中だ


俺もちょっと
触りたくなって
手を出すと


「カズマ
優しくさわって」

って

なんだか
叱られてしまった(笑)


俺は
いつも
お前のこと
優しく触ってるじゃねぇか

って思いながら
ウサギに触れると


「わっ、やわらけ~
つか、あったけぇ〜」


って、思わず声が漏れた


「カズマ
静かにしなきゃだめ」


って
また俺を叱るエミ(笑)


けどさ

静かにして下さいとか
あの人
言ってなかったぜ?



まぁ、いいけど。



もうあれだ



ママの気分なんだな

多分







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