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続・捨て犬

第3章 近っ。

エミと初めて過ごす
大晦日がやってきた

別に
特別なことはしないけど
家族と過ごすことが定番の
年越しに
一人じゃないって
やっぱりいい

俺達は
いつものように
寄り添って
新年を迎えた


「エミ
今年もよろしくな?」

「うん・・カズマ
よろしく・・・ね?」

なんか・・・照れるな

「さ、正月になったし
やるか!!」

「ん?」

「日付変わったら
セックスするんだよ?」

「そうなの?」

「そうだよ?」

「分かった」

エミは
そんな言葉をあっさり信じて
俺に抱きついてきた

ククッ(笑)
ちょっと・・・やりすぎた

「ごめん、エミ(笑)
今の嘘」

「カズマぁ・・・」

「ごめんごめん
許して?
初詣、連れてってやるから」

「・・うん・・」

「行ったこと、あるか?」

「初詣?」

「あぁ、初詣」

「ん・・・・」

「ま、いっか
行こっ、エミ」

「今から?」

「そうだよ」

「分かった」

初詣も行ったことが
ねぇのか・・・


いっぱいやろうな
色んなこと
お前が今まで
やってこれなかった事

一緒に。

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