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続・捨て犬

第13章 なぁ、どっちだよ


アパートについて
すぐに
風呂に湯をはった


風呂が沸くまでの間

俺はサンタのままで
エミをベットで
抱きしめた


なんだか
すごく
そうしたかったんだ



「カズマ・・」



「ん?」



「ひげ・・」




「ひげ?」





「くすぐったい(笑)」





「だな?(笑)」




邪魔な
髭をとって

帽子で
ぺたんこになった
髪をぐしゃぐしゃっと
やって
エミにキスをすると

俺は心の中で
呟いていた


やっとできた

って。



キスしたかった

褒めてやりたかった

甘えさせてやりたかった





いや





俺が

甘えたかった

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