続・捨て犬
第14章 あたり
「カズマ」
「ん?」
「鳴ってる・・」
エミの視線の先を
探ると
俺の携帯が
テーブルの下で
震えていた
なんだよ
邪魔しやがって
手を伸ばして
携帯を見ると
電話は
萩原からだった
「あんだよ
めっちゃいいとこなのに
邪魔しやがって」
「マジか
わり~な(笑)」
「かまわんよ
発射しそうだったけど
お前の電話で
気がそれて
あと10分もつわ」
「エミちゃんも
大変だなぁ
変態相手だとなぁ(笑)」
「変態言うな
で、どした?」
「晩飯の準備もうしたか?」
結局
買い物にも行かず
全裸だし(笑)
「いや、まだだけど?」
「行っていいか?」
「おまっ
また来んのかよ(笑)」
「あ、いや
その・・・
悪かったなってことで
かぁちゃんから
おでん持ってけって・・」
「お~~~!!!
食う食う食う
来い来い
すぐ来い!」
って
エミを見たら
エミが
布団から
鎖骨を出していた
「あ、待て
やっぱ
もーちょいしてから
来い
10分こするから」