テキストサイズ

続・捨て犬

第15章 早く大人になって



久保木さんは
萩原には
もったいないくらい
いい感じの子だった

元々カフェで働いていて
接客もうまくて
萩原のおばちゃんにも
気に入られてるらしい。


久保木さんは
自分で
小さなカフェを開くのが
夢だったが
萩原と付き合うようになって
2人で
焼きたてのパンが食べられる
カフェをやりたいと
思うようになり

萩原は
パン修業することに
なったらしい


おばちゃんとおじさんには
願ったり叶ったりの
相手だと思った


「すげーいいよ、それ
萩原もうあれだな」


「なんだよ」


「年貢の納め時だ」




「まあな」




ちょっと
照れながら
まんざらでもない顔をする
萩原が


なんだか




うらやましかった

ストーリーメニュー

TOPTOPへ