続・捨て犬
第17章 最終章①・・・教会
「ふぅ〜〜〜〜…」
「…美味しいの?」
「ん?…ん〜…
美味いってゆーか…
落ち着くんだ
吸ってみるか?」
俺がいつものように
うつ伏せで煙草をふかすと
エミは
俺に身体を寄せて
チューって
子供がキスするような
顔をつくった
吸うんだ(笑)
てか何それ(笑)
「本当に吸うのか?」
吸ってみたいなんて
今まで
言ったことなかったのに
「ん」
唇を尖らせたまま
エミは頷いてみせた
「マズイぞ?」
その時だった
ブブブブ…
俺の携帯にメールが届いた
ゴクッ…
多分
萩原からだ。
俺は煙草を灰皿に置いて
不安そうな顔のエミを
抱きしめながら
携帯を手にした
そのメールは
やっぱり萩原からで
その画面を
指で触れると同時に
俺の心臓が走り出していた
手が…震えそうだ
しっかりしろ
俺