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続・捨て犬

第19章 最終章③・・・本性


「カズマどーしたんだよ」


「分かんねーよ!
起きたらエミが
居なくなってたんだよ!」


「コンビニとかじゃねぇのか?」


「電話もでねぇし
エミの金が全部ねーんだ

そんなの
おかしいだろ?

お前に起こされるまで
俺、寝てて…

あいつ…

エミ…


どこ行っちまったんだよ…」



「おい、カズマっ!」


その場に
へたり込んだ俺を見て
萩原が俺の肩を突き飛ばした


「そんなとこに
座ってる場合じゃねーだろ!
探せ!
すぐに探さねーと
どっか行っちまうぞ!!」


そうだ


探さなきゃ


エミを
見つけないと


俺は
ハッと我に返って
携帯と財布を握りしめ
玄関へと向かった


「こっちも電話かけまくるし
由香にも連絡してみるから
お前はとりあえず駅に行け!」


その言葉に
返事をしたかしなかったか
はっきり覚えてはいない

とにかく俺は
転びそうになりながら
階段を駆け下り
全速力で駅に向かっていた


猛烈な
後悔とともに

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