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続・捨て犬

第19章 最終章③・・・本性


主人の悠人から
エミちゃんのことを聞いたのは
昨日の夜。

お母さんが
エミちゃんを心配して
カズマくんの家に行ったあとだった。

なんとなく
そんな気はしていたものの
実際、現実を目の当たりにすると
エミちゃんを守ってあげたいと
思うと同時に
私は
エミちゃんの父親に
かなりの恐怖を抱いていた


「そう、そうなんです
だからもし知り合いの方がいれば
話を聞いてもらいたくて…

じゃあ
連絡待ってます。

はい…うん…

ありがとう。
じゃ、また」


電話を切って
振り返ると

寂しそうに
小さく丸くなった
お母さんの背中が目に入った


なんとかしなきゃ


なんとか
エミちゃんを
見つけなきゃ

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