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続・捨て犬

第20章 最終章④・・・着信


エミと
手を繋いだまま
階段を上がる


いつものことなのに
なぜか
エミが愛おしくて

たまらない


鍵を開けて
靴を脱ぎ

部屋に一歩踏み入れると
なんだか
久しぶりに
部屋に帰ってきたような
気がした


長い

一日だった。


それから
荷物を置いて
上着を脱ぐと

どちらともなく
いつもの場所に座り


俺は

エミを
背中から抱きしめた


「よかった…

無事に帰ってきてくれて

本当に
よかった…」




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