続・捨て犬
第21章 最終章⑤・・・完結
その翌日…
「エミ、本当にいいのか?」
「うん」
「俺は元に戻しても…」
「いいの、ほんとに」
「なんで?」
「ん?」
「なんでいいんだ?」
「んー……」
言えよ。
理由が聞きたいんだから…
「だって…」
エミは
表札にするプレートを
テーブルに置いたまま
言葉を詰まらせた
「だって、なんだよ」
エミを
いつものように
背中から抱きしめ
俺は
エミの髪に顔をうずめた
「好きだから…」
「ん…何が?…」
「名前…
カズマがくれた…名前」
それが…
聞きたかっただけ
「幸音もいい名前じゃないか」
「…いや。エミがいい」
…悪くねぇ
「そっか」
「うん」
「エミ」
「ん?」
「いいものやろうか」
「?」
顔だけ振り向き
俺を見つめるエミは
死ぬほど可愛い
「キスしてくれたら
いいもんやる」
「すごいの?」
クスッ
「あぁ、すごいキスしてくれたら」
エミは
ちょっと照れた顔をしたけど
『いいもの』が欲しいのか
すぐに俺に顔を近づけて
目を閉じた
だから
俺がするんじゃなくて
エミに
して欲しかったのに
「…っん…」
けど俺は
もう我慢できなくて
結局
自分から
エミに唇を寄せていた
「エミ、本当にいいのか?」
「うん」
「俺は元に戻しても…」
「いいの、ほんとに」
「なんで?」
「ん?」
「なんでいいんだ?」
「んー……」
言えよ。
理由が聞きたいんだから…
「だって…」
エミは
表札にするプレートを
テーブルに置いたまま
言葉を詰まらせた
「だって、なんだよ」
エミを
いつものように
背中から抱きしめ
俺は
エミの髪に顔をうずめた
「好きだから…」
「ん…何が?…」
「名前…
カズマがくれた…名前」
それが…
聞きたかっただけ
「幸音もいい名前じゃないか」
「…いや。エミがいい」
…悪くねぇ
「そっか」
「うん」
「エミ」
「ん?」
「いいものやろうか」
「?」
顔だけ振り向き
俺を見つめるエミは
死ぬほど可愛い
「キスしてくれたら
いいもんやる」
「すごいの?」
クスッ
「あぁ、すごいキスしてくれたら」
エミは
ちょっと照れた顔をしたけど
『いいもの』が欲しいのか
すぐに俺に顔を近づけて
目を閉じた
だから
俺がするんじゃなくて
エミに
して欲しかったのに
「…っん…」
けど俺は
もう我慢できなくて
結局
自分から
エミに唇を寄せていた