
続・捨て犬
第4章 おいで、してやるから。
翌朝
俺はまた
エミにクリームを塗り
そのハンドクリームを
エミに持たせた
「バイトの休憩の時も
ちゃんと塗れよ?」
「わかった」
今日も
エミと手をつないで
パン屋まで歩く
最近は
何気なく
つないでいたエミの手が
今日は
気になって気になって
仕方がなかった
パン屋の前に着くと
萩原のおばさんが
店先を掃除していた
「あら、エミちゃん!
大丈夫なの?
無理しなくていいって
言ったのに」
俺たちを見つけた
おばさんは
挨拶もなしに
エミに駆け寄ってきた
「平気です」
「だって、昨日あんなに・・」
え?
なになに?
俺、全然
意味わかんね~
「カズマくんごめんねぇ
気づくの遅くって。
痛かったら
今は忙しくないから
休んでもいいって
言ったんだけど・・」
あ・・・
手のこと?
休んでいいって
言ってもらってたのか・・
「おばさん
エミの手のことですか?」
「そうなのよぉ~・・」
エミを
パン屋の中へ
入るように促し
俺はおばさんと
2人になった
「すいません、心配かけて」
「こっちこそ
ごめんねぇ
エミちゃん
ゴム手袋使ってくれない
もんだから
あんなになっちゃって・・」
「すいません」
「どうして
手袋嫌なのかしらねぇ・・」
「ちょっと・・
エミは潔癖なんです
手袋してたら
洗えてないんじゃないかって
気になるみたいで
ストレスになるってゆーか・・」
「そう・・・」
「痛いのは
我慢できるけど
多分
ストレスの方が
エミは
辛いんだと思うんです」
「仕方ないわね・・・」
「すいません」
「心配だわね」
「はい」
「大丈夫?」
「え?」
「カズマくん、大丈夫なの?」
「俺は・・・大丈夫です。」
「そう、わかったわ
あ、あんまり
痛そうなときは休ませてね?
頼んだわよ?」
「はい
今日の夜にでも
ちゃんと
エミに話しときますから」
それから俺は
駅に向かった
おばさんの
「大丈夫?」
って言葉を
何度も何度も思い返して
胸を熱くさせながら
俺はまた
エミにクリームを塗り
そのハンドクリームを
エミに持たせた
「バイトの休憩の時も
ちゃんと塗れよ?」
「わかった」
今日も
エミと手をつないで
パン屋まで歩く
最近は
何気なく
つないでいたエミの手が
今日は
気になって気になって
仕方がなかった
パン屋の前に着くと
萩原のおばさんが
店先を掃除していた
「あら、エミちゃん!
大丈夫なの?
無理しなくていいって
言ったのに」
俺たちを見つけた
おばさんは
挨拶もなしに
エミに駆け寄ってきた
「平気です」
「だって、昨日あんなに・・」
え?
なになに?
俺、全然
意味わかんね~
「カズマくんごめんねぇ
気づくの遅くって。
痛かったら
今は忙しくないから
休んでもいいって
言ったんだけど・・」
あ・・・
手のこと?
休んでいいって
言ってもらってたのか・・
「おばさん
エミの手のことですか?」
「そうなのよぉ~・・」
エミを
パン屋の中へ
入るように促し
俺はおばさんと
2人になった
「すいません、心配かけて」
「こっちこそ
ごめんねぇ
エミちゃん
ゴム手袋使ってくれない
もんだから
あんなになっちゃって・・」
「すいません」
「どうして
手袋嫌なのかしらねぇ・・」
「ちょっと・・
エミは潔癖なんです
手袋してたら
洗えてないんじゃないかって
気になるみたいで
ストレスになるってゆーか・・」
「そう・・・」
「痛いのは
我慢できるけど
多分
ストレスの方が
エミは
辛いんだと思うんです」
「仕方ないわね・・・」
「すいません」
「心配だわね」
「はい」
「大丈夫?」
「え?」
「カズマくん、大丈夫なの?」
「俺は・・・大丈夫です。」
「そう、わかったわ
あ、あんまり
痛そうなときは休ませてね?
頼んだわよ?」
「はい
今日の夜にでも
ちゃんと
エミに話しときますから」
それから俺は
駅に向かった
おばさんの
「大丈夫?」
って言葉を
何度も何度も思い返して
胸を熱くさせながら
