ずっと好きって
第4章 こんな自分が…
「そ…そうだったの…?」
「うん…ごめんっほんと。」
私は嘘泣きをした。
本当に見せるためのものと、悔しい気持ちが入り混じった涙。
ドッキリなんじゃない。
私は本当に、裕太が6年も前から好きなの。大好きで、ずっと見て来たの。
まゆなんかに、取られたくない。
触れられたくない、近寄られたくない。
話さないで欲しいし、見ないで欲しいっ。
…裕太は私の……なんなのだろう。
…そんなこと言える立場に、私は立ってなんかいないのに…。
ずっと一緒にいた親友ではある。
でも、それ以外の何者でもない…と思う。
裕太にきっと、私に恋愛感情なんて湧いてこない。これっぽっちもないよ。
「あっ…だ、大丈夫だよぉ…」
「うんっ…ごめんっ」
これで、ライバルじゃ、なくなった。
私が1人で、片想いするだけになったんだ。