狂愛カレシ
第1章 初めての彼氏
そして段々とあたしに近づいてきて…
怒られると思いギュっと目を瞑った。
「…ごめん」
「…え?」
目を開けるとそこには京くんの申し訳なさそうな顔と…
京くんの手があたしの頭を撫でていた。
「八つ当たりだった…ごめんね?」
「う…ううん!あたしの方こそ…」
いつもの京くんだ…
「いいんだよ。聞かれたものは仕方ないし」
「……どうして、別れちゃったの?」
その時、あたしの頭を撫でていた京くんの手が止まった。
…なんとなく聞いたらいけないのは分かってた。
でも、気になって仕方なかった…
さっきの冷たい京くんのことが…