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君と僕の空【BL】

第2章 旅立ち

兄ちゃんが彼女さんと付き合ってから
半年が過ぎた。

『いつもよりさーなげぇんだ。付き合ってる期間!凄くね?!』

金髪兄ちゃんが嬉しそうに
騒ぐ。

「そう…良かったね。」

にこりと笑いながら呟いた。

うんっって笑顔でうなずく兄ちゃん。

その仕草どれもがいとおしくて。

『…悠?』

僕はソッと兄ちゃんの服の裾を掴んだ。

兄ちゃんが離れていっちゃう。

そう考えると苦しくて堪らなかった。

嫌だ

「いや…」

嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ!

「嫌だっ!…え?」

僕がそう叫ぶと
兄ちゃんがやんわりと服の裾から
僕のてを外して行ってきます。

と、家を出ていってしまった。

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