テキストサイズ

大渕芹奈

第7章 二回目のキス


<あの時は…ごめん>

と先生が言う。


【別にいいんです】


本当は、嬉しいのかショックなのか分からない、複雑な気分だった。


<だって俺……>

先生は言葉を探すように迷ってから

<教師失格だよ>

と言った。


【そんな!】

しまった。つい本音が。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ