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もしも、君を愛せたならば

第21章 同窓会

〝送ってったらいい?〟


そう言われて、無性にムカついた。
だってタクミと離れたくなかったから。


〝イヤ。
 
 私、帰らないから〟


〝はぁ?じゃーどーすんの?〟


〝知らない〟


タクミは呆れる。

私も、自分で自分に呆れた。
こんなハズじゃなかったのに、と。


そして、また私は泣き出した。


〝・・・う・・ううぅ~
 ・・・タクミぃ・・・・〟


タクミは黙って聞いていた。


私は泣き続けてやろうと思った。



10分くらい私は泣いてて
結局、到着したのは
タクミの家だった。

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