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井上真緒編

第1章 1

エリ「いったよ。もうよそうよ。それより、真緒のお母さんが死んでから1年たったね」
はるな「そういえば、葬式でプロポーズされたって」
エリ「ははは、、本当おかしなプロポーズだよね」
はるな「そうでしょ。うまくいくはずないんだよ」
真緒「ちょっと、葬式の2日後だよ。それに何よ、エリまで」
はるな「二日後も、当日も変わりないわよ。無神経なのには。真緒も、すぐに返事してどうするのよ。きっとお母さんも怒ってるんだよ」
真緒「私のお母さんは、そんなお母さんじゃないよ」
はるな「でも原因が分からないっておかしいよね」
エリ「原因はきっとあるんだよ。本人には分からないだけ。いいじゃない。うまくいかないってことは次を探せってことだよ」
真緒「勝手なこといわないでよ。人生かかっているんだから」
はるな「うまくいかない結婚に人生掛けてどうするのよ」
真緒「なんだよ」
エリ「でも、婚約者に指輪も渡してないって、普通ないよ」
真緒「だから、私が、式場決まってからでいいっていったんだよ」
エリ「そんなこというから式場が決まらないんじゃない。もらうものもらっとけばこんなことにならなかったのかもね」
真緒「今更いってもしょうがないよ」
はるな「とにかく、雲行きが怪しくなってきたってことね。これは婚約破棄を宣告されるかもね」
エリ「指輪がないんじゃ、婚約破棄にもならないんじゃない」
真緒「もういいよ。あんたらに話したら、本当に結婚がなくなるような気がしてきた」
はるな「何まだ、結婚するつもりでいたの。向こうはなんて図々しいんだって、思っているんじゃないの」
真緒「あんたは、なんなのよ」
エリ「だから会いなよ。会えば解決するのかもしれないよ」

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