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アンタしか。

第2章 起



…まぁ、挨拶くらいはするか。

「山内、宜しくね」

「…宜しくお願いします…」


…うわ、声小っさ。


「ねぇアンタさぁ、もう少し声出してみな?
 その方が色々と得だと思うけ…」


…びっくりした。

適当なことを言いながら顔を近付けて話してみたら…


…コイツ、良い顔してんじゃん。

中性的で。でも微妙に男顔で。


やば…あたしの好み…かも…。


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