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狼彼氏!?

第9章 誤解

私は、そっと砂浜を歩き琥君に近づいた。


「…ち……ちさ」


私に気づいた琥君は、そう私の名前を呼んだ


そして立ち上がり私を無視するように通り過ぎて行った。


『…琥君!』


名前を呼んでも琥君は、振り向きもせず歩き続ける。


『待ってよ!…待って』


私は、琥君を追いかけた。


…私いつも琥君を追いかけてばっかり


所詮私は、琥君に追いつけない。


隣を並んで歩くこともできない。


そう考えると目から涙がこぼれた。


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