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私でいて

第1章 私達の出会い

「しょうがない・・・
負けたからちゃんと言うよ!」


『おおー!』


「俺は昔、兄ちゃんを亡くしたんだ。
凄い優しくて自慢の兄ちゃんだった。
もともと心臓が弱くて、兄ちゃんはいつも家で本を読んでいた。

ある日、倒れたんだ。」

周りの人は必死に課題を終わらせていたり、友達と喋っている。

私たちだけが静かだった。

真剣に岳の話を聞いていたからだ。

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