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見える。

第4章 退院。




気がつくと唯は家のまえにいた。玄関に入って、しゃがみこむ。
『…あら?唯。どうしたの。久しぶりの学校、疲れた?』

『…おかあさん…そんな事より…見て!!この血!!さっき帰り道に…』 『?血?あんた転んじゃったの?』
『そう!!その転んだ時に…』
『ばかね~まぁ、はやく着替えてお風呂入っちゃいなさい』
『…!?』
お母さんは私の真っ赤な下半身を見ても驚かないのだろうか。もう一度自分自身の下半身を見るため、玄関にある姿見を見てみる。そこには、真っ赤に染まった制服をまとう自分…

『…!?』

違う。朝着ていった時となんらかわらない、制服をまとった自分がうつっていた。

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