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キス☆

第3章 部屋。

夏場とはいえ、夜風を切ると肌寒い。

振り落とされまいとしがみつく瑞希の背中は、大きくて、あったかかった。

ぎゅ。

色々考えていた柚は、無意識に抱きついていたらしい。瑞希が慌ててた。


「ゆ、ず??」

体をひねり、柚をみる。
目をまんまるくしてすっとんきょうな声をあげた、瑞希。



その姿があまりにもおかしくて、柚はケタケタと笑った。
つられて瑞希も笑った。


真夜中に、あちこちたくさん走り、二人して笑いあい、本当に楽しかった。

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