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土曜日の逢瀬

第3章 二人の過去(高校時代)

「みーかっ!!」

地元の駅で突然声を掛けられた。
振り返るとそこに居たのは、
優子だった。

「めっちゃ久しぶり!元気だった?」

地元が一緒でも学校が違うと
実際なかなか会わない。

連絡すればいつでも会える
距離にいるのが逆に会わなく
なったりするものだ。


久しぶりに会ったのが嬉しくて、
お互い話が止まらない。

一時間くらい立ち話を
していただろうか?

突然「あっ、ヤバ!塾の時間だ!!」
と優子が時計を見て言った。

「マジか~!まだ話足りないね。」

優子は国際科のある進学校に行った。

(勉強が大変なんだろうな。)

とぼんやり考えていると…


「ねぇ美佳?同窓会しよーよ!!」
と優子が言い出した。

「え?同窓会??」

「うん。久しぶりに美佳に
会ったら中学の皆に会いたくなった!
適当にメンバー声掛けてみるから!
決まったら連絡する~♪
じゃあまた!!」


と言って優子は足早に行ってしまった。


(同窓会かぁ~皆どうしてるのかな?)

その日はちょっとウキウキ
しながらバイトに向かった。

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