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複雑な気持ちが溢れそうになって、返事に窮していると。


「OK貰えるように、今日は楽しませるから。」


先輩は私に笑顔を見せた。


「…考えておきます。」


スマートに直球を投げてくる先輩に思わず苦笑いして、返事をした。


「そんなこと言って…。成瀬さんから誘いたくなっちゃうくらい、楽しいデートになっても知らないよ？」


先輩が真面目な顔をして言うから、思わず吹き出してしまった。

本気なのか冗談なのかわからないけど、どっちにしてもモテる人で自信がないと言えないような言葉で。
それをさらっと言ってのける先輩はなんだかとてもかっこよかった。


「ほら、ね？もう楽しんでるでしょ？
…あっ、あれ。あんなのどうかな？」