無料で楽しめるちょっと大人のケータイ小説

先輩は、真意がわかっていなかった私に説明をしてくれた。


先輩は、お詫びと友達になった記念を兼ねて、何かプレゼントをしようと思ったらしい。

そんな時、何気なく私と紗耶香の話を聞いて、プレゼントは身につけていられるマフラーに決めた。


でも、私がどんな好みかわからなくて、私の様子を見ながら選ぶことにしたみたいで。

先輩は、「プレゼントする」と言ったら断られると思ったので、一緒にプレゼントを選びたいと言ったらしい。


「それなら、そう言ってもらえれば良かったのに…。」


さっき、あんなに心が沈んだことを思って、思わず呟いた。


「他の子にあげるわけないのに。
心配だった？…なんか、可愛い。」


先輩は、にっこり笑って、まるで仔犬を可愛がるように私の頭を撫でた。

その仕草が、私の気持ちを全部お見通しだったと言っているようで、顔が熱くなって思わず頭を押さえた。